化为乌有:琅琊榜で覚える慣用句・成語表現(22)

終わりがない語学の勉強、どのように続けていますか?

初級段階では、参考書を中心に勉強をして、中国語検定の3級には合格しましたが、それ以降は語彙力強化というあまり楽しくない段階へと入ってきます。

受験勉強のように、ひたすら暗記・暗記の勉強はしたくないので、楽しみながら中国語を身につける試みをしています。

中国で大ブレイクした中国宮廷ドラマの琅邪榜(ろうやぼう)を日本語字幕と簡体字字幕の両方で見ながら、成語・慣用句を覚える試み、第22話を見てみましょう。

1. 第22話の慣用句・成語

第22話に出てきた慣用句・成語表現を抜き出しています。 日本語訳は直訳ではなく、物語に即して翻訳された日本語字幕をそのまま表記しています。

①化为乌有:すっかりなくなる

谢氏世袭的爵位随之化为乌有
Xièshì shìxí de juéwèi suízhī huàwéiwūyǒu.
謝氏が世襲した爵位もこれで途絶える。

“化为乌有(huà wéi wū yǒu)”は「家事で丸焼けになること」や、「全く希望がなくなること」を言う場合が多い。

②山穷水尽:窮地に陥る、どん詰まりになる

我谢玉还没有走到山穷水尽走投无路的时候。
Wǒ Xièyù hái méiyǒu zǒudào shānqióngshuǐjìn zǒutóu wúlù de shíhòu.
まだ道が断たれたわけではない。

③惊心动魄:手に汗を握る、はらはらする

不过今晚还真是些惊心动魄呀。
Búguò jīnwǎn hái zhēnshì xiē jīngxīndòngpò ya.
とはいえ、今夜は肝を冷やしました。

④绕弯子:遠回りする

你们就不要绕弯子了,越说我越糊涂了。赶紧告诉我吧。
Nǐmen jiù búyào rào wānzi le, yuè shuō wǒ yuè hútu le. Gǎnjǐn gàosu wǒ ba.
回りくどい言い方をされても分からぬ。教えてくれ。

⑤人言可畏:人のうわさは恐ろしい

这件事情我从年前就开始筹划了。所谓人言可畏我在宫里和红袖招都安插了人手。
Zhèjiàn shìqing wǒ cóngniánqián jiù kāishǐ chóuhuà le. Suǒwèi rényánkěwèi wǒ zài gōnglǐ hé Hóngxiùzhāo dōu ānchā le rén shǒu.
昨年から準備は進めており、誉王側の耳に入るように「紅袖招」に人を送り込みました。

⑥狼子野心:凶暴な人が野心を抱いていること

免得他以为我大梁朝堂上的武将尽是谢玉这等弄权之辈无端生出狼子野心
Miǎnde tā yǐwéi wǒ dàliáng cháotángshàng de wǔjiàng jǐnshì Xièyù zhè děng nòng quán zhī bèi wúduān shēngchū lángzǐyěxīn.
梁の将が謝玉のような輩ばかりと思えば、野心も芽生えます。

⑦结党营私:徒党を組んで私利をはかる

更别提在这之前,他结党营私,利用天泉山庄铲除异已暗杀朝廷大员。
Gèng bié tízài zhè zhī qián, tā jiédǎngyíngsī, lìyòng Tiānquánshānzhuāng chǎnchú yìyǐ ànshā cháotíngdàyuán.
さらに天泉山荘を利用し、朝廷の重臣を狙うなど。

⑧罄竹难书:罪悪が多い

种种罪行罄竹难书
Zhǒngzhǒng zuìxíng qìngzhúnánshū.
悪行の限りを尽くしています。

”罄竹难书(qìng zhú nán shū)”は、「竹を使い果たしても書き尽くせない」ことから転じ、「罪悪が多い」ことを表現します。

⑨一败涂地:再び立ち上がれないほど、ひどく負ける

这还有何意义,总之现在你是一败涂地不仅光耀无存甚至性命不保。
Zhè háiyǒu hé yìyì, zǒngzhī xiànzài nǐ shì yībàitúdì bùjǐn guāngyào wúcún shènzhì xìngmìng bùbǎo.
今更意味はない。お前は完全に敗れた。命を守れるかさえ分からぬ。

⑩咬紧牙关:歯を食いしばって我慢する

咬紧牙关,我保你不死。
Nǐ yǎojǐnyáguān, wǒ bǎo nǐ bùsǐ.
耐え忍べば、死なずにはいられよう。

⑪留得青山在,不怕没柴烧:命の綱が切れないかぎり将来の望みは持てる

留得青山在,不怕没柴烧
Liúdé qīngshān zài, búpà méi cháishāo.
生きてさえいれば、可能性はある。

”留得青山在,不怕没柴烧”はことわざで、「木の生えている山があるかぎり、薪の心配はない」ということから転じて、「命の綱が切れないかぎり、将来の望みは持てる」ことを指します。

⑫板上钉钉:事がすでに決まってもう変更できない

谢玉这个案子是板上钉钉了。
Xièyù zhège ànzǐ shì bǎnshàng dìngdìng le.
罪は明白である。

⑬死灰复燃:復活する

谢玉想要死灰复燃,并没那么容易。
Xièyù xiǎngyào sǐ huī fù rán, bìng méi nàme róngyì.
謝玉が師を免れるのは困難です。

”死灰复燃(sǐ huī fù rán)”は、「冷たくなった灰がもう一度燃え出す」という意味から転じて、「復活する」ことを表します。

⑭百思不解:いくら考えても分からない

真是让人百思不解
Zhēnshì ràngrén bǎisībùjiě.
なぜ書道の師など、殺す必要がありますか?

2. 琅琊榜 第22話あらすじ

ひとつの決着

命を懸けて謝玉を制止した莅陽長公主は、謝氏の名誉を守るために謝玉に自害を勧めるが、謝玉は生きていれば再起の可能性があると信じて自害を拒否する。

梁帝は謝玉の審理を誉王に任せるが、そんな折、都に懸鏡司の首尊 夏江が戻ってくる。

夏江は謝玉の罪と、なぜ罪が明るみに出たかは別だと梁帝に説き、獄中の謝玉のもとを訪れるが、そこで謝玉よりある取引を持ちかけられる。

謝玉の刑が確定せぬことに業を煮やした誉王は、梅長蘇のもとを訪れる。梅長蘇は卓鼎風が謝玉に命じられて殺した者の中から、ある男に注目するのだった。

新しいキャラ、懸鏡司のトップ、夏江の登場。どうやら、謝玉の味方をするようです。何か悪そうな二人 vs. 梅長蘇の頭脳戦、目が離せませんね。

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