中国語は発音は難しいものの、文法は比較的簡単に感じます。
語順は「主語+動詞+目的語」と英語に似ており、「て、に、を、は」というような、日本語の助詞にあたるものがないので、語順が大変重要になってきます。
文法は初級・中級のうちに早めに攻略しておくと、後半がヒアリング・語彙力強化に集中できるのでおすすめです。
文法まとめ
アスペクト(態)
中国語には時制がないと言われます。しかしながら、代わりに”了”は完了、”过”は過去の経験というような動作が今どの段階にあるかを表現するアスペクト(態)という文法があります。
代表的なアスペクトは5つあるので、まずは5種類がどのような段階を表すのかを覚えておく必要があります。
助動詞
英語と同様に、動詞の直前に助動詞を置くことにより、「~できる」、「~したい」、「~しなければならない」など、能力、願望、義務などを表現することができます。
★助動詞の文法は今後纏めるので少々お待ち下さい。
重要構文
語順が重要な中国語において、ちょっと特殊な構文がいくつかあるのでその文法をどのようなケースで使用するのかというのを勉強しておきましょう。
- 存在の表現|有、在、是の使い分けを覚えよう
- 存現文|未知のものが存在・出現・消失することを表す
- 比較文|4つのパターンを暗記しよう
- 把構文(処置文)|特定のものを処置する (1)把構文使用上の3つの注意点
- 把構文(処置文)|特定のものを処置する (2)目的語が2つある場合は把構文
- 受身文(被構文)|不愉快・被害・迷惑のニュアンス
- 兼語文|文章の途中で動作主が変わる(目的語が主語へ)
- 使役文|让、叫、请、使、令の使い分けを覚えよう
補語
補語は日本語の表現にも出てくる「食べ終わる」というような結果補語など、勉強を始めた当初はとっつきやすく感じますが、方向補語の派生義など、勉強を進めていくとちょっと難関にぶちあたります。
- 結果補語|動作の結果を補足説明
- 方向補語|動作が行われる方向を補足説明 (1)方向補語の3つの種類
- 方向補語|動作が行われる方向を補足説明 (2)目的語の位置
- 方向補語|動作が行われる方向を補足説明 (3) 方向補語の派生義
- 可能補語の4つのパターンを押さえる
- 可能補語の熟語/慣用表現
- 様態補語|動作の状態を補足説明
- 程度補語|程度が高いことを強調する
- 数量補語|3つの種類(時量補語、動量補語、差量補語)
複文
中国語の文法は比較的簡単ですが、この複文は種類も多く、なかなか覚えるのが大変です。中国語検定3級から少し出題されたりしますが、私は中国語の上級文法と言っても過言ではないと思います。