動詞+方向補語
今回の記事では、方向補語の難関となる、目的語の位置について説明しますが、その前に前回学んだ方向補語の3つの種類(A・B・C)について思い出してみましょう。
A :来、去B :上、下、进、出、回、过、起、开C : 複合方向補語(B+A)
【目的語の取りうる位置】
B:上、下、进、出、回、过、起、开
通常のSVOの形をとるので、一番簡単で頭に入りやすいですね。しかもどんな目的語がきても補語の後ろに付けるので、大変分かり易いです。
A:来・去
動詞+目的語+来/去
基本的に持ち運べるもの、持ち運べないもの(場所など)であっても、この目的語の場所を覚えておけば、自分が作文をする分には問題ありません。
ここからは少し上級編なので、余力のある方だけ覚えればいいと思います。
目的語には、持ち運べるもの、持ち運べないもの(場所など)があります。場所などは、上記目的語のルールで、必ず、「来/去」の前に置かなければなりません。
ただし、次の二つの条件を満たす場合には、目的語を「来/去」の前にも後ろにも置くことができます。私が余力のある人だけと言ったのは、前にも置けるので、「来/去」の場合は目的語は前と覚えておけば問題ないからです。
- 動作が既に完了
- 持ち運べるもの(一般事物)
では、この2つの条件を満たした場合の、目的語の位置について見てみましょう。
「去」という方向補語の前でも後ろでも目的語を置くことができます。ネイティブの方は、この場合は下の目的語は後ろの方が自然に聞こえると言っていましたが、覚えるのが難しいので当面は気にせずに、「来・去」の前に目的語と覚えていきたいと思っています。
C:複合方向補語(B+A)
複合方向補語の目的語の位置はかなり複雑なので、頑張って覚える必要があります。
一番最後の文章のように、「出来+目的語」とできるのは、場所でない目的語であること、かつ必ず完了した動作であるという二つの条件を満たした場合のみとなります。
いかがでしたでしょうか?A、B、Cの三つの方向補語の目的語の位置を理解できたでしょうか?
私は整理したものの、特に複合補語がまだ頭にしっくり馴染みません・・・・この部分は習うより慣れろの精神で頑張りたいと思います。
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