中国語検定二級を目指すものの、まだまだ合格までの壁を感じるので、中間ポイントとして、HSK5級の受験を決意!
中検が主眼といえども、さすがに対策を取らずにHSK5級を受験するのは怖かったので、一冊だけ過去問題集中国語検定 HSK 公式 過去問集 5級 (2013年度版) CD付を購入し、問題傾向の把握、現時点の実力判断を行いました。
【事前に理解しておこう試験概要】
- 試験の構成は、リスニング・読解・作文の三部構成、前のパートには戻れない
- 問題文や指示も全て中国語
- リスニングは一回しか読まれない
私が2013年度版を購入した後に、2016/1/18に 中国語検定HSK公式過去問集5級[2015年度版]音声DL付が出版されていました。買ったばかりなのに…
1. 听力(リスニング)
第1部分
二人の会話(一往復)
選択肢は予め問題用紙に印字されているので、問題が始まる前に選択肢4つに目を通しておけば、楽に解けました。
回答の選択肢も五文字くらいの短いものがほとんどなので、選択肢に目を通すのは比較的簡単です。
答えは、「D:往復チケットである」が正解ですが、「往返」と「改签」が聞き取れなかったので、かなり迷ってしまいました。
問題によっては一つのキーワードが聞き取れれば解答ができるものもありますが、上記の問題のようにB~Dは文中にキーワードが出てきており、否定なのかも含めてちゃんと聞き取らないと正答できないものもあります。
第2部分
①二人の会話(二往復)
第一部分の会話と似ていますが、今度は、男、女、男、女、問いというように、会話が二往復した後の質問に答えます。
こちらも事前に回答の選択肢に目を通しておくのがコツです。
第1部分より会話が少し長いのと、二往復聞かなければならないことから、少し難易度が増します。
答えは、「C:疲れて運転すること」が正解です。この問題のように、他の選択肢が全く単語すら出現しないような場合、簡単に正解を出すことができます。
最初のところで、「轮流」(順番に)という知らない単語が出てきますが、このような知らない単語につまづくことなく、最後まで会話の大意をとらえることができるかがポイントとなります。
②長文リスニング
問いに対する選択肢を問題用紙から選びます。
1つの問題文に対して問いが2~3あるので、それらの選択肢に事前にどれだけ目を通せるか、長文の中に登場する知らない単語に左右されず、概要を掴めるかがポイントとなります。
問1の答えは、「A:進歩を促してくれる」が正解です。
問2の答えは、「B:人生には敵が必要である」が正解です。
まず、この問題の場合、私はピンク色の単語が聞き取れなかったため、ほとんど意味が分からず、この問題は両方とも不正解となってしまいました。
これだけ長い文章の場合、まず全体が理解できるくらいの単語が聞き取れるかが重要になり、知らない単語があっても、前後の意味から類推し、大意をつかめるかどうかが勝負となります。
2. 阅读(読解)
第1部分
第1部分は空所補充問題です。長文の空所部分に適切な語句を補い、意味の通る文を作ります。
問1は、容易に得ることができるからこそ「B:忽视(軽視する」と文脈の流れを考えれば埋めることができます。
問2は、重要性がどのくらい大きいかという意味を入れると、「D:倍」がふさわしいことが分かります。
問3は、空欄の前後の文脈から考えて、「B:必要(~しなければならない)」という意味が入ります。
知らない単語があっても漢字から類推することができるので、比較的簡単に全体の文を把握できることができます。
しかしながら、穴埋め問題は何を埋めてよいか分からないものがあったりと、読解の中では一番難しく感じました。
第2部分
第2部分は文の内容に関する問題です。長文をよく読み、その内容と一致するものを与えられた4つの選択肢から選びます。
我们很重视语言沟通,其实,在我们开口之前,身体就已经传递了很多信息。第一次见面的人,对你的印象55%是来自你的外表和身体语言,38%来自你的说话方式,只有7%来自你所说的话。
「D:身体语言能表达很多信息(身体言語は多くの情報を表現することができる)」が一番内容にあっています。
第3部分
第3部分は長文読解問題です。問題文とその内容に関する問いが与えられています。長文の内容を理解できていれば、あまり難しくないと思いました。長文5つに対して、それぞれ4問ずつの質問がありますので、合計20問答えることになります。
読解問題のうち、時間さえ足りれば、長文読解問題の正答率が一番高かったですが、1回目に過去問題を解いたときは、10分くらい時間をオーバーしてしまいました。
3. 书写(作文)
第1部分は、文法さえ分かっていればさほど難しくないのですが、第2部分は訓練していないと難しく感じます。
第1部分
第1部分は、語句の並べ替え問題です。与えられた語句を1回ずつ使って、意味の通る文を作ります。
語句の意味や文法上の性質に注意して並べ替える必要があります。
第2部分
①与えられた語句を使って文を作る
上記、5つの単語を使って文章を作ります。正解例としては、下記が載っていました。
ポイントとして、5つの単語すべてを使うこと、また「与其~不如~(~よりむしろ~のほうがましだ)」というような複文を使うと得点が高いようですので、複文を重点的に使うことを意識しながら、文章を組み立てるとよいと思います。
②与えられた写真に関する文を作る
4. HSK5級・中国語検定2級・TECCを比較して
HSK5級は全体的な感想としては中検二級に比べて、基本的な問題が多く、しっかり勉強すれば以前の合格基準点だった180点は取れそう!?
また、漢字を知らない欧米人なども同じ試験を受けるように問題ができているから、漢字を知っている日本人にとっては、読解問題は簡単に感じる気がします。
TECCは級別になっていないため、すごく簡単に感じる問題と、歯がたたない問題が混じっていました。
その点、級別のHSK5級は全く歯が立たない問題は少なく、頑張れば得点が上がっていくような試験だというように感じました。
まだ本番試験を受けておらず、過去問題集を解いている段階なので、本番でどうなるかは分かりませんが、試験自体はなかなか良い試験だと感じました。