前回の記事では、語順で文法で日本語に似ている部分、英語に似ている部分と比較しながら、特徴を説明しました。
今回は語順で覚えていただきたい、重要な二点についてご説明します。
1. しゅ・じ・ば
前回の記事で基本的な語順は英語に似ていて、主語+述語(動詞)+目的語だという説明をしました。
今回は、時間や場所など、動詞に説明を加える状況語がどこに入るかを説明したいと思います。
私は来月中国で仕事をします。
ここで、重要なのは主語・時間・場所という並び方になることです。
2. 中国語の基本語順
基本的な語順は、主語+述語+目的語ですが、これに1.のように時間・場所などの状況語の他にいろいろ修飾するフレーズを付ける方法をご説明します。
古くからの友達が上海から面白い本を買ってきました。
- “老”:朋友を修飾する限定語
- “从上海”:どこから買ってきたかを修飾する状況語
- “来”:買って来るという、向こうからこっちに来るという方向を表す方向補語
- “有意思的”:书を修飾する限定語
①限定語
限定語と名詞の間を普通「的」でつなぎます。
単音節の形容詞が限定語となる場合は、普通”的”をつけません。
②状況語
状況語は動詞の前に置かれ、その動作がどのように行われるかを説明するものです。
1の「しゅ・じ・ば」で説明した時間・場所は代表的な状況語ですが、そのほかに副詞・助動詞・前置詞フレーズなどが状況語となります。
副詞が状況語となる場合は、そのまま動詞の前に置きます。副詞の位置は動詞の前にくると覚えておきましょう。
二音節の形容詞が状況語となる場合、”地”を形容詞と動詞の間につけます。一音節の形容詞の場合、”地”はつけないし、1で説明した時間・場所を示すような場合も、”地”は不要です。
③補語
補語は動詞の後ろにくっついて、補足説明をします。必ず動詞の後ろにきて「補う」かたちとなります。
補語には、上記例の「买来」のように、向こうから来るという方向を表す方向補語のほかに、下記のような種類があります。
数量補語:工作半天(半日働く)
方向補語:跑来(走って来る)
可能補語:睡得着 (眠れる)
限定語は名詞を修飾し、状況語は動詞を修飾するということで、大体のイメージはつかめたとおもいますが、この補語は動詞の後ろにくっついて、動詞を補足説明するという概念は分かりやすいと思いますが、種類がたくさんありすぎて覚えられないと思いますので、こちらはまた別途解説したいと思います。