化干戈为玉帛:琅琊榜で覚える慣用句・成語表現(21)

今年の12月にHSK6級の180点を目指して、中国語の勉強を続けています。参考書ばかりの勉強では飽きてしまうので、中国宮廷ドラマの琅邪榜(ろうやぼう)を見ながら、成語・慣用句を覚えていっています。

それでは、第21話で出てきた慣用句・成語を見てみましょう。

1. 第21話の慣用句・成語

第21話に出てきた慣用句・成語表現を抜き出しています。 日本語訳は直訳ではなく、物語に即して翻訳された日本語字幕をそのまま表記しています。

①化干戈为玉帛:戦争や争いが友好平和に転じること

若是卓庄主听完之后觉得是一场误会,大家能够化干戈为玉帛,握手言欢岂不是一件好事。
Ruòshì Zhuózhuāngzhǔ tīngwán zhī hòu juéde shì yìchǎng wùhuì, dàjiā nénggòu huà gāngē wéi yùbó, wòshǒu yánhuān qǐbúshì yíjiàn hǎoshì.
卓荘主が誤解だと思えば、争いは避けられ和解できる。喜ばしいではないか。

“干戈(gāngē)”は武器(戦争)、 “玉帛(yùbó)”は玉器と絹織物で国際間の贈答品として使われていました。

②有眼无珠:人や物を見る目がない

岳兄这不怪你是我有眼无珠看错了人。
Yuèxiōng zhèbúguài nǐ shì wǒ yǒuyǎnwúzhū kàncuò le rén.
岳兄が悪いのではない。私の目が節穴だったのだ。

“有眼无珠(yǒu yǎn wú zhū)”は、「目はあるがひとみがない」という意味から転じて、「人や物を見る目がない」という意味になります。

③慷慨激昂:精神が高揚し正義感に満ちる

你原来对我说的那些慷慨激昂之语,实在是令人齿寒。
Nǐ yuánlái duì wǒ shuō de nàxiē kāngkǎijīáng zhīyǔ, shízài shì lìngrén chǐhán.
私に大儀を語っておきながら、恥ずかしくないのか。

”唇亡齿寒(chún wáng chǐ hán)”は、「唇がなくなれば歯が寒くなる」ことから転じて、「利害を共にする関係にある」「一方がなくなれば他方も危うくなること」という意味になります。

④没出息:意気地がない

没出息,我怎么调教出你这么一个妇人之仁的东西。
Méichūxi, wǒ zěnme tiáojiào chū nǐ zhème yīge fùrén zhī rén de dōngxi.
情けない、こんな腑抜けに育つとは。

⑤名正言顺:名分が正しく道理も通っている

只要我们想冲进去,他们就可以名正言顺地在府门外拦截。
Zhǐyào wǒmen xiǎng chōng jìnqù, tāmen jiù kěyǐ míngzhèngyánshùn de zài fǔménwài lánjié.
我らが乗り込めば、正当な理由で阻止できる。

⑥风凉话:無責任な言葉、皮肉交じりの言い草

大才子别在这说风凉话
Dàcáizǐ bié zài zhèshuō fēngliánghuà.
余裕があるわね。

⑦善罢甘休:事を荒立てずに穏便にすませる

谢玉不把你们赶尽杀绝,绝不会善罢甘休
Xièyù bùbǎ nǐmen gǎnjìn shājué, juébúhuì shànbàgānxiū.
卓家を始末するまで諦めぬはず。

“赶尽杀绝(gǎnjìn shājué)”は、「皆殺しにする」という意味です。

⑧装聋作哑:聞こえないふりをする

我只关心自己的案子,在闲事面前一向是装聋作哑了。
Wǒ zhǐ guānxīn zìjǐ de ànzǐ, zài xiánshì miànqián yíxiàng shì zhuānglóngzuòyǎ le.
任務以外のことは、知らぬ存ぜぬを貫き通すわ。

⑨怨天尤人:天を恨み人をとがめる

情出自愿,事过后悔,既然拗不过天,又何必怨天尤人呢。
Qíngchū zìyuàn, shìguò hòuhuǐ, jìrán niùbuguò tiān, yòu hébì yuàntiānyóurén ne.
だが万物には因果あり、どうもがこうと今夜のことは己が招いたのだ。

”拗不过(niùbuguò)”は、「説得できない」、「変えさせることができない」という意味です。

”怨天尤人(yuàn tiān yóu rén)”は、「天を恨み人をとがめる」ことから転じて、「自分のことは棚にあげて一切を他人や周囲のせいにする」ことを表します。

2. 琅琊榜 第21話あらすじ

瀬戸際の攻防

謝玉と卓家が反目し合うよう、宮羽は謝家と卓家の赤ん坊が生まれた夜の秘密を明かす。

実は宮羽の父親は、謝玉に赤子を殺すよう命じられていたのだった。赤子の秘密を知られた謝玉は、巡防営を動員するとともに、配下に卓一家と宮羽を殺すように命じる。

そんな中、寧国侯府の外では誉王が兵を率いて待機していた。

寧国侯府から懸鏡司ののろしが上がったのを確認した誉王は中へと乗り込もうとするが、巡防営がこれを阻む。そこへ豫津の父親の言侯が現れ謝玉側と一触即発となるのだったが…。

追いつめられた謝玉は、秘密を知ってしまった卓家、そして秘密をばらした宮羽や梅長蘇を皆殺しにしようと兵を動員。

絶体絶命のピンチに豫津の父親の言侯が現れるが、それを阻む謝玉。この一進一退の攻防に終止符を打ったのはなんと謝玉の妻 長公主だったのです。

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